赤ちゃんの離乳食でさんまはいつから食べさせても良い?
さんまといえば秋の味覚!シンプルに塩焼きなんて最高ですね。
さんまはクセがなく身も柔らかいので赤ちゃんにも食べさせやすそうですが、ちょっと小骨が多いのが気になりますよね。さんまは赤ちゃんにも食べさせて良い食材なんでしょうか?
この記事では、さんまをいつから赤ちゃんに食べさせることができるのか?さんまの選び方や下ごしらえの方法、冷凍方法、さんんまを使った離乳食のレシピなどをお伝えしていきます!
離乳食でさんまはいつから?
離乳食に使える時期は?
初期 | 中期 | 後期 | 完了期 |
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✕ | ✕ | 〇 | 〇 |
さんまは、離乳食後期(生後9~10カ月)頃から食べさせることができます。
さんまは、青魚の仲間です。
赤ちゃんにお魚を食べさせる時には、
- タイやヒラメといった白身魚
- まぐろやカツオなどの赤身魚
- 白身魚と赤身魚に慣れたら青魚
の順番で進めましょう。
青魚は魚の中でもアレルギーを起こしやすいともいわれますが、さんまはほかの青魚に比べると多くありません。
白身魚、赤身魚と順調に進んできていれば、さんまを食べさせてみてもいいですね。
さんまには、タンパク質、カルシウム、マグネシウムなど骨や歯を作るのに大事な栄養素がたっぷり含まれています。また、DHAやEAPも含まれていて脳の発達をサポートします。
また、鉄分や野菜や果物では摂りにくいビタミンB12も含まれています。ビタミンB12は、赤血球を作るのに必要なビタミンです。貧血の予防にも効果的です。
小骨に注意して食べさせてあげたい食材です。
アレルギーの心配は?
さんまは青魚の中でもアレルギーを起こすことは少ない魚ですが、アレルギー起こさないわけではありません。
離乳食で初めてさんまを食べさせる時には、赤ちゃんの様子を見ながら、少しずつ慎重に与えてください。
ヒスタミン中毒に注意!
ヒスタミン食中毒も必要です。
原因となるのは、魚に含まれるヒスチジンというアミノ酸。時間が経つと、ヒスチジンはヒスタミン産生菌が産生する酵素の働きで、ヒスタミンになります。
ヒスタミン中毒では、食べた直後から1時間以内に症状が出ることが多く、
- じんましん
- 口や耳の周りが赤くなる
- 嘔吐
- 下痢
といった症状が出ます。
ひどい時には、呼吸困難や意識障害を起こすことも。死亡例はありません。
-
【ヒスタミン中毒を防ぐポイント】
- さんまを買ってきたらすぐに冷蔵庫へ入れる
- 冷蔵庫で保存していてもヒスタミンは発生する
- 加熱してもヒスタミンは減らない
- 冷凍したさんまの解凍中にもヒスタミンは発生する
特にお魚を赤ちゃんに食べさせる時には、鮮度のいいものを与えるようにしてください^^
離乳食のさんまの下ごしらえ
さんまの選び方
ヒスタミン中毒を避けるためにも、できるだけ鮮度がいいものを選ぶことがポイントです。
- 背中が盛り上がり、厚みのあるもの
- お腹がかたいもの
- 目が澄んでいるもの
- 尾を持った時にピンとしているもの
さんまの鮮度は、主に、体、目、腹で見分けます。
よく、口の先が黄色いものなどともいわれますが、ここ最近では鮮度には関係ないということも言われていますので、ここには載せていません。(ですが、私は買うときに見ちゃいますね、笑)
さんまの干物は塩分が強いので、離乳食には向きません!
下ごしらえ
赤ちゃんにさんまを食べさせる時に注意したいのが、魚の骨や皮です。
旬の時期には、スーパーにはさんまのお刺身が並びます。離乳食だけでさんまを使いたい場合には、さんまのお刺身を買ってきてもいいですね。
ただし、赤ちゃんの消化器官はまだ未熟なので生のままでは食べることができません。必ず火を通してから使うようにします。
さんまは比較的簡単に卸すことができるお魚です。私も頭付きで買ってきたものを自宅で卸しています!
とっても簡単なので覚えてしまえば、普段の食事でも使うことができる方法です。
- 胸びれが頭側につくように斜めに包丁を入れ、頭を切り落とす
- 尻のほうから包丁を入れ、内臓をとる
- 血合いに包丁を入れ、腹の血合いを洗い、よく水気をとる
- 尾を左にして、頭側から包丁を入れ、中骨に沿って尾まで 切り下げ、片身をはがす
- 裏返し、頭側から包丁を入れ、中骨に沿って尾まで 切り下げ、片身をはがす
- 裏身:身に沿って包丁を入れ、腹骨をすく 皮一枚になったら、包丁を立て切る
- 表身:身に沿って包丁を入れ、腹骨をすく 皮一枚になったら、包丁を立て切る
卸した後は、もう一度小骨を丁寧にチェックしてくださいね。
さんまのおすすめの調理方法
さんまを卸した後は、焼くまたはお湯で茹でたりして加熱します。
つみれにする
- サンマを3枚におろし、骨を取り除く。
- 粘りが出るまで包丁でたたく。
- 沸騰したお湯の中に、たたいたさんまををスプーンですくって丸めながら入れる。
焼いてからほぐす方法
- さんまの頭を切り落とし、内臓を取る
- お腹の中をよく洗い、塩は振らずにそのまま焼く
- 焼き上がったら、皮や小骨を丁寧に取り除く
- 赤ちゃんが食べやすいように、細かくほぐす
さんまの水煮缶は離乳食に使える?
さんまの水煮缶はしっかりと加熱処理されていて、身はもちろん骨まで柔らかく丸ごと食べることができて栄養満点です。
スーパーで1年中手に入るので、離乳食で使うことができれば便利なんですが、、、
このさんまの水煮を離乳食で使うには、少し注意が必要です。
それは、さんまの水煮は”塩水”を使って煮てあるため、塩分が高めということ。
塩分が入っているので、そのままでは赤ちゃんに与えるには不向きなので、一度さんまを熱湯で下茹でをして、塩分を取りのぞく必要があります。
さんまの缶詰の下処理方法
- さんまの水煮の汁気を切る。
- 熱湯を回しかけて、塩を抜く
- 皮や骨を取りのぞく
さんまの缶詰の下処理ができれば、離乳食用に調理が可能です^^
また、さんまの水煮缶を使う場合には、
- 添加物が入っていないもの
- 国産のもの
であるかを確認して使うようにしましょう。
離乳食のさんまは冷凍保存できる?
さんまは、冷凍保存することができます。
離乳食用のさんまは、下ごしらえや調理が済んだものを冷凍すると便利です。
さんまだけを冷凍すると、解凍した時に食感がパサパサとしてしまうので、煮汁などを一緒に冷凍します。
解凍は、冷蔵でゆっくり解凍をしているとヒスタミンがどんどん増えてしまいます。電子レンジの解凍機能を使って短時間で解凍するようにしましょう。
基本の冷凍方法
- 卸して、焼くか茹でて加熱したさんまを、赤ちゃんが食べやすい大きさにほぐしたりすりつぶす
- 清潔な製氷皿に1回分ごとに分けて冷凍
- 凍ったら食品保存パックに移し替える
※離乳食が進んで1回の量が増えたら、ラップに1食分ごと包んで冷凍保存パックに入れて冷凍。
※安全のため、1週間以内に食べきるようにします。
さんまで作る離乳食レシピ
さんまのつみれ汁【離乳食後期~】
【材料】
- さんま 一匹
- 片栗粉(さんま用) 大さじ1強
- 大根 適量
- 人参 適量
- ねぎ 適量
【作り方】
- まず初めに、野菜を切って柔らかく煮ておく。
- さんまを三枚におろし、骨を全て取る。
- 包丁でさんまを粘りが出るまで叩き、片栗粉をまぶす。
- 小さいスプーンで手のひらに取り、一口サイズに丸めて最初に煮ておいたお鍋に入れていく。この時丸めにくい様なら片栗粉を足す。
- ⑤ある程度火が通ったらネギを入れてお味噌を入れる。片栗粉でとろみをつけて出来上がり!
野菜の種類を変えたり増やしたりすることもできて、アレンジ可能な栄養満点メニューです。
さんまのつみれは、赤ちゃんの食べやすい大きさに切ってから食べさせてくださいね。
さんまバーグ【離乳食後期~】
【材料】
- さんまのすりみ 300g
- 豆腐 150g(1パック)
- 片栗粉 大さじ1.5杯
- 味噌 大さじ1杯
- 人参 1/3本
- すりおろししょうが 適量(チューブ2㌢位)
- サラダ油 適量
【作り方】
- 人参の皮を剥いてすりおろす
- ビニール袋にさんまのすりみ、豆腐、すりおろした人参、片栗粉を入れてもむ。
- 混ざったら、チューブのしぼりしょうがと、味噌を入れてさらにもみこむ。
- フライパンに少量の油をしいて、中火にかける。
- スプーンですくった適量を手で簡単に成形しそのままフライパンへ。
- 表面に焼き色がついたらひっくり返して弱火でしばらく焼く。蓋をすると焦げにくいです。両面焼けたら出来上がり!
手づかみ食べの練習にもおすすめのメニューです!
秋刀魚の野菜あんかけ煮【離乳食後期~】
【材料】
- 秋刀魚 一枚
- 人参 1/5本
- ほうれん草 一束
- 赤ちゃんだしの素 1/2袋
- 水 50ml
- 醤油 小さじ1
- 砂糖 小さじ1
- 塩 小さじ1/2
- 水溶き片栗粉 小さじ1
【作り方】
- 秋刀魚は塩をふって魚焼きグリルで焼く。
- 人参は食べやすい大きさに切る。
- 鍋に水、だしの素、醤油、砂糖、人参をいれて煮る。
- ほうれん草は、大鍋に湯を沸かし、茹でて、茹で上がったら水にさらし水分を絞ってみじん切りにする。
- ほうれん草、身をほぐした秋刀魚をいれて煮る。人参が煮えたら水溶き片栗粉でとろみをつけ出来上がり。
たっぷり野菜のあんかけは、栄養もしっかりと摂れるの離乳食の定番ですね^^
まとめ
秋に旬を迎えるさんま。赤ちゃんにもぜひ旬の食材を食べさせてあげたいですよね。
さんまは、離乳食後期(9ヶ月以降)から食べさせることができます。
青魚の中でもアレルギーは出にくいとされていますが、初めて食べさせる時には注意が必要です。また、アレルギーに似ているヒスタミン中毒にも注意しましょう。
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