赤ちゃんの離乳食でサバはいつから食べさせても良い?
サバといえば、塩焼きにみそ煮と、食卓によく並ぶ機会の多いお魚ですよね。特に旬の時期のサバは脂がのっていてジューシーに感じるほどですが、サバは赤ちゃんにも食べさせて良い食材なんでしょうか?
それにサバは青魚の一種ですからアレルギーも心配ですよね。
この記事では、赤ちゃんにいつからサバを与えていいのか、アレルギーの心配、サバの下ごしらえやサバを使った離乳食レシピなどをお伝えしていきます!
離乳食でサバはいつから?
離乳食に使える時期は?
初期 | 中期 | 後期 | 完了期 |
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✕ | ✕ | △ | 〇 |
サバは、離乳食後期(生後9~10カ月頃)から食べさせることができます。
サバは、青魚の仲間です。
赤ちゃんにお魚を食べさせる時には、
- タイやヒラメといった白身魚
- まぐろやカツオなどの赤身魚
- 白身魚と赤身魚に慣れたら青魚
の順番で進めましょう。
また、さばは脂分が多く青魚の中でもアレルギーを起こしやすい魚と言われています。
心配であれば、できれば他の青魚から始めたり離乳食完了期頃からスタートさせるなどしてください。
サバの脂分の中には、DHAやEPAが豊富に含まれています。
DHAには、脳が活性化されて、記憶力を高めたりする効果があります。またイライラや不安感などの緩和や予防といった精神面のケアにも有効とされています。
DHAやEPAは不飽和脂肪酸の一種で、魚の中でもトップクラスの含有量。
また、ミネラルの一種のセレンも魚の中ではトップクラスの豊富さで、たんぱく質と結合することで体に吸収されやすくなります。
とても高い抗酸化作用で、がん予防やアンチエイジングなどママにも嬉しい効果が期待されます。
そのほかにも、赤血球のヘモグロビンを増やし、貧血を予防する効果のあるビタミンB12、神経伝達や筋肉の収縮をスムーズにする効果のあるビタミンDなども含まれています。
アレルギーの心配は?
サバは、青魚の中でもアレルギーを起こしやすいとされています。
離乳食で初めてサバを食べさせる時には、特に注意が必要です。赤ちゃんの様子を見ながら、少しずつ慎重に与えてください。
アレルギーの症状としては主に「口腔アレルギー症候群」といわれるものです。
サバを食べた後に、唇が腫れたり、のどが痒くなったり、目や鼻などのかゆみ、じんましん、吐き気、下痢など症状が見られます。
その他にも、
- じんましん
- 目や鼻のかゆみ
- 吐き気
- 下痢
- 赤ちゃんであれば不機嫌になる
- 子供であれば「痛い、苦い、まずい」と訴えることもある
などの症状出ることも。
サバを食べた後に上のような症状がみられた場合は、かかりつけの医師の診断を受けるようにしてください。
アレルギーに似ているヒスタミン食中毒にも注意!
アレルギーの症状と似ていますが、食中毒の一種ヒスタミン中毒にも注意が必要です。アレルギー体質だからなりやすいといったことはありません。
食べた直後から1時間以内に、じんましんが出たり、口や耳の周りが赤くなる、嘔吐、下痢、といった症状が出ます。ひどい時には、呼吸困難や意識障害を起こすことも。死亡例はありません。
原因は、魚に含まれるヒスチジンというアミノ酸です。
時間が経つと、ヒスチジンはヒスタミン産生菌が産生する酵素の働きで、ヒスタミンになります。これが食中毒を引き起こします。
ヒスタミンを100㎎以上食べると、食中毒を発症するとされていて、加熱しても減ることはなく、冷蔵庫の中(0℃~10℃)で保存していても、ヒスタミンが発生します。
新鮮なうちに食べるのがヒスタミン中毒を防ぐ方法です。
離乳食のサバの下ごしらえ
サバの選び方は?
サバは、鮮度が落ちやすい魚なので、できるだけ鮮度がいいものを選ぶことがポイントです。
- 背中の色や模様がきれいなもの
- えらが鮮やかできれいな赤色なもの
- 身が大きく、締りがあるもの
- 目が澄んでいるもの
- 切り口が立っているもの
- 血合いが黒ずんでいないもの
サバの鮮度は、体、目、腹で見分けます。鮮度が落ちてくると、体が黄ばみ、目は赤く充血したようになります。またお腹の部分は柔らかくなってきます。
下ごしらえ
ここでは、スーパーで手に入りやすい、サバの切り身での下ごしら方法を紹介します。
- 水洗いをしたら、骨や脂身を丁寧にとる
- 沸騰したお湯の中に入れて茹でる
- 火が通ったら水けをきりフォークなどで身をほぐす
- 食べやすくすりつぶすしてもOK!
サバは、加熱すると身が硬くパサパサした食感になってしまいます。
離乳食で赤ちゃんに食べさせる時には、おかゆに混ぜてあげたり他の食材に合わせてとろみをつけてあげると食べやすくなります。
サバの水煮缶は離乳食に使える?
サバの水煮缶は、しっかりと加熱処理されていて身も柔らかいので離乳食でも使うことができます!
水煮の場合、薄い塩水が入っています。一度下茹でをして塩分を取りのぞいてから使うようにします。
熱湯で数分茹でて塩分を抜く、またはざるに入れて上から熱湯を回しかける
サバ缶は、大きな骨も食べられるくらい柔らかく調理されていますが、離乳食で赤ちゃんに与える場合には、皮や骨はしっかり取りのぞき、身の部分だけを食べさせるようにします。
※サバの缶詰でも、水煮缶は離乳食で使えますが、味噌煮缶などの味付けがしてある缶詰は味が濃いので赤ちゃんに食べさせるには不向きです。
離乳食のサバは冷凍保存できる?
サバは鮮度が落ちるのが早いので、本来であれば買った当日に調理するのが1番良いです。
ただし、下ごしらえをしたサバであれば、離乳食用として冷凍保存をすることができます。
下ごしらえして、赤ちゃんが食べやすい大きさにほぐしたりすりつぶしたサバを、清潔な製氷皿に1回分ごとに分けて冷凍します。凍ったら食品保存パックに移し替えます。
離乳食が進んで1回の量が増えたら、ラップに1食分ごと包んで冷凍保存パックに入れて冷凍します。
1週間以内に食べきるようにします。
冷凍したサバの解凍方法は?
電子レンジで加熱するか、煮汁などに入れてしっかりと火を通してから食べさせるようにしましょう。
サバで作る離乳食用のおすすめレシピ
サバのお魚ハンバーグ【離乳食後期~】
●材料
サバの水煮缶 1かけ
豆腐 1/4丁
水で戻したひじき 大さじ1
●作り方
①豆腐は電子レンジで加熱して、水切りをする
③ひじきは細かく刻んでおく
③サバは、骨と皮を取り下茹でする
④豆腐、ひじき、サバを混ぜ合わせて、食べやすい大きさに形を作る
⑤フライパンで両面に焼き色がつくまで焼いてできあがり
サバ缶のトマト煮
サバ水煮缶 1缶
ナス 1~2本
ピーマン 2個
トマト缶 1缶
【作り方】
- ピーマンは茹でて皮をむき粗みじん切り。ナスは皮をむき、さいの目にしアク抜き。サバ缶は水を半分捨て、すり鉢で骨を潰します。
- ナスを鍋に入れ、水をヒタヒタに入れて煮ます。
- サバ缶、ピーマン、トマト缶を入れて一煮立ちして出来上がり。
サバ缶で簡単パスタ
ショートパスタ100グラム
サバ缶(水煮) 1缶(190グラム)
玉葱 1/2個
しめじ 1/2袋
冷凍コーン 適量
にんにく 1片
刻み海苔 適量
粉チーズ 適量
オリーブ油 小さじ1
【作り方】
- パスタは頃合いを見て茹でる。
- 玉葱を粗みじん切りに、しめじはざく切りにする。
- フライパンにオリーブ油を敷き、にんにくを炒める。
- 香りが出てきたら玉葱を入れて炒め、しめじも入れて炒め合わせる。
- 続いてコーンを入れ、ざっくり混ぜたらパスタの茹で汁を少々入れて蓋をし、蒸し煮する。
- 玉葱が柔らかくなっていたら水気を切ったサバを入れて身をほぐし、パスタも入れて絡ませる。
- 醤油を少々加え、ひと混ぜしたら出来上がり♪
- お皿に盛り、刻み海苔と粉チーズをかけて完成です♪
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